ライブハウスのマナーでモッシュやダイブとヘドバンなどの攻略法
ライブハウスではコンサートが始まってから公演中の間に、常識として知っておいて
守るべきルールのようなマナーが数多く存在します。会場の規模が近くて似てる
ので、ホールで共通するマナーもいくつかあります。こちらの記事ではなかなか文章
にされてはいないけどライヴでは必要で忘れないでほしいマナーをお伝えします。
目次
ライブハウスで知らないとヤバいマナー
ライヴハウスでは入り口のゲートでチケットの半券をもぎってもらって入場してから
伝統的にワンドリンクを交換して飲む慣習があります。その他に、コンサートが
始まるとたれ幕やサイリウム、プラカード、うちわなどの応援グッズの扱いについて
知らないとまずいマナーがあります。それから誰もが最前のエリアでセンターの
位置を目指したがりますが、客観的にはどこの場所にいるのが一番良いのか?という
大きな問題があります。それと関係して場所取りはどうやるとイイのかや、あと
誰かが演奏をしている時に地蔵になって待機をしてるのは常識的にアレでダメという
注意点もあります。それらのお話は下記 ↓ の記事中で濃く説明をしてきました。
ライヴの公演中
ライブ会場には、非日常的な空間でのひと時の楽しさや夢などを求めて多くの観客が
集ってきています。公演が始まって盛り上がっている最中に、ライヴハウスでは
せまい場所に沢山の人がいるので意外な程に多くの細かいマナー的な配慮がお互いに
求められます。ホールでの共通する点を踏まえながら一般的な内容を解説します。
撮影や録音、録画をする行為
海外の洋楽のアーティストの場合にはフランクに写真や動画などの撮影を許可してる
ケースが多いです。しかし、日本のライブ会場では肖像権や著作権に厳しくて
うるさいので、逆に撮影や録音、録画などの行為はほとんど全て許可されていません。
たまに最前のゾーンにいて、スマホでガンガンに撮影した画像や動画を平気で
SNS に UP してて、軽やかに大炎上して叩かれてすぐにアカを消してしまうような
ゆるふわ系な方も見かけます。でも、大抵のコンサート会場ではスタッフさんが
シビアに監視をしていて違反の行為が見つかったらデータを消去させられたり、すぐ
退場処分になったりします。ネット上で公開しなくてもダメなのでやめましょう。
スマホ(携帯電話)のルール
撮影や録画、録音に関するマナーと密接に関係しますが、携帯電話やスマホは一般に
ライヴ会場ではマナーモードにするか、電源を切るとされている場合が多いです。
どうしても事情があるケースではマナーモードはアリですが、スマートフォンや携帯
電話、時計のアラームの設定は開演時間の前に常識として解除しておきましょう。
よくコンサートのセットリストや MC の内容をスマートフォンでメモっていたりする
方を見かけます。ファンとしてこと細かに記録をしておきたい気持ちは理解でき
ますが、ライブ会場でのルールに従って行動して下さい。例えば、紙にペンでメモる
くらいのことは別に禁止されていないケースが普通にあります。いずれにしても
ライヴの運営担当者が決めた規則はきちんと守って下さい。中にはコソコソと勝手な
動作をしていて発見されてバレてデータをその場で消去させられたり、強制的に
退場の処分になったり、最悪の場合にはファンクラブでブラックリストに登録されて
それ以後、コンサートの会場に出入り禁止にされてしまう悲惨な展開もあります。
ライブハウスやホールに限らず、重くて厳しい処分をされている場面は、他の観客に
とって見ていて決して快くは思えず、皆が不快な思い出を残すことになります。
特に座席が無くてオールスタンディングで混んでるライヴハウスで携帯やスマホなど
をもし落としたら、公演中にひろうことはまず無理だし、それに踏まれて壊れる
のもほぼ確実です。国内のライブでは、会場内での携帯電話やスマートフォンの使用
自体を禁止するケースが増えてきています。たとえ会場内のルールで禁止されて
なくても、ライヴでの当然のマナーとして開演の時間が近くなってきたら電源を切る
くらいの分別を観客の皆さんにはもっていただき、忘れないでいてほしいです。
当サイトでは、ハコに行って混雑をさけられないような前の方へ攻めて暴れてきたい
場合には、
- ライブのチケット
- サイフ(小銭入れ)
- スマホ(携帯電話)
- ロッカーのカギ
- 汗ふきタオル
- ペットボトル
- ティッシュ
- ハンカチ
などの最低限の持ち物をボディーバッグやポシェットなどに入れて身体と一体にして
おいて、常に離さないようにすることを勧めています。
それから、ライヴ中にずっと飛びはねてヘドバンまでやりまくってくるくらいに
熱い夜になりそうな時には、ワンショルダーバッグやポーチなどのチャックを
カラビナという器具でしっかりと固定をしておくと良いです。思いっきり暴れている
最中にファスナーが開いて中のアイテムがこぼれたりせずに済みます。カラビナは
元々は登山道具なのですが、これを使うとスリなどの犯罪行為を同時に防止すること
もできて便利です。残念ですが、箱にはチカンや置き引き、ロッカーやぶり、スリ
などの犯罪をドサクサにまぎれてしようと狙って来る人もいるので注意して下さい。
こういう小ネタ的な生活の知恵は先人たちの貴重な失敗の経験に基づいています。
私語や叫び声、合唱、手拍子
色んなアーティストのコンサートでのファンによる感想や意見などを分析していると、
ライブ会場での身勝手な私語や声援、合唱、手拍子などが気になって不快な思いを
したという出来事が毎回のようにあります。そこで、細かいことですが、できるだけ
内容を一般的なことにまで広げて紹介するので、マナーの目安にしてほしいです。
私語
私語は開演前と終演後なら特にライヴハウスやホールなどのどこの会場でも問題には
なりません。でも、公演中には周りの反応(意見や感想)がけっこうシビアになり
ます。例えばバラードで静かに聴くべき曲の場面でオシャベリを平気でしているとか、
曲の途中で騒がないで聴き入る時や、MC 中に私語をしていると反感をもたれます。
これをやるとその場では文句を言われなかったとしても、ライブが終わって帰宅した
後にネット上で大炎上しちゃったりします。本人を特定する騒動になったりします。
あと、曲と曲の間であればそんなに厳しくクレームが出てきたりはしません。でも、
となりや近くにいる観客が不快に感じたりしないように注意をして話すべきです。
声援(叫び声、かけ声)
私語と同様に声援はクレームの対象になりやすいです。例えば曲の途中でお約束的に
声援を送るべき場面であったり、またはアーティスト側が観客に明らかに求めてる
場合には全く問題は無いです。曲と曲の間でなら、多くのファンが大目に見てくれる
面があります。でも曲の演奏中に叫んだり、コールなどをすべきでない空気の時に
ヤラカシたりすると、最悪のケースでは会場中のファンを一瞬で敵に回したりします。
あと MC の時にアーティストの話をさえぎるような叫び声やかけ声を出したりする
と、ファンだけでなく出演してるご本人からもガチで叱られたり、嫌われたりします。
モチロン、MC でファンが返事を求められている際には元気よく思いっきりそれに
応えてあげて何も問題はありません。ミュージシャンを大好きな気持ちが思わず声に
なって出てしまう気持ちは分かりますが、周りへの配慮を忘れないでいて下さい。
それから、年齢制限のルールを満たしているお子さんを連れて来ることに何も問題は
ありません。でも、小さい子供を連れている時には、すぐにコンサートに飽きて
しまって、泣いたり、わめいたり、走り回ったりして周りの人たちへ迷惑になったり
しないように、保護者の方としてよく注意をして見て、監督してあげて下さい。
よもやいないとは考えられますが、小さい子を肩ぐるましながら親子で一緒にライブ
を観るなどの行為は周囲の観客の視界をジャマしてしまうのでひかえて下さい。
合いの手
曲の途中や MC の時などに決まったパターンの反応だったり、アーティストから返答
を求められている時に合いの手を入れることは問題ありません。でも、そうでは
ないケースでファンの側が自発的に合いの手を入れると、その他の多くのファンから
はうざくて迷惑な行動として映ったりします。声援と同じで空気を読んで下さい。
あと、周りのファンやアーティストを不快にさせるような、失礼でハラスメント的な
言葉は当たり前ですが、どんなにテンションが上がっていても発しないで下さい。
例 女性の歌手に対して思い上がって性的な表現で大声でかけ声をかけるなどの行為
合唱
曲に合せてファンが歌うシンガロングの場面は一般によくあります。お約束的に観客
が歌うことが決まっていたり、または出演者から合唱するのを求められた場合には
思いっきり歌ってあげて下さい。ただ、そうでないケースでファンのグループが勝手
に大声で歌い始めたりすると、かなりの高確率で迷惑な行為として判断されます。
結局は声援や合いの手と同じで場の空気に沿って合唱はすべきという結論になります。
基本的にファンの人たちは公演者の生歌を聴きに来てる事実を覚えていて下さい。
手拍子
ファンの方たちが勝手な判断で手拍子を始めたりすると『 楽曲の世界観を台無しに
された.. orz 』とキレてしまうミュージシャンやファンがいます。特定の曲中の
決まっている部分で手拍子をみんなでしたり、またはアーティスト側から煽られたり
して求めてもらえた場合に手拍子で応えることは何も問題は無い行動です。人に
よって様々な考え方や感じ方などがあることです。ライヴに参加している全ての人に
とって後味の悪さが残ったりしないように、全員でする場面だけですべきです。
指笛
最近はライブハウスやホールなどではめっきり減ってきた感があります。でも会場に
よってはアーティストの登場シーンや MC の時などに指笛が鳴ることがあります。
声援や合いの手、手拍子などに比べたらクレームの件数はずっと少ないですが、それ
でも場の空気に合ってない行為は迷惑とされる可能性があるので注意して下さい。
振り付け
アーティストごとに特定の曲で振り付けがファンの間で決まっているパターンが多い
です。その場合には思いっきり楽しんで周りと一緒の振り付けをして下さい。でも
クラブなどでやる感じでオリジナルの振り付けを突然に始めたりすると、周りの人は
驚いてしまい、動きによっては迷惑になってしまう時もあるので注意して下さい。
ヘッドバンギング
ヘドバンはファンからするとトランス状態に入っていて、アーティストへの深い愛情
を表現している行動です。ヘッドバンギングをしないファンから見ると、引いて
しまう場面もあって賛否が分かれています。当サイトでは振り付けと同様で、特定の
曲の決まった部分で周りと一緒にするのなら別に反対はしないという立場です。
大抵の場合にはすごく熱く盛り上がってるシーンなので、他のファンの人たちは特に
怒らないでいてくれますが、1人だけで浮くような形でやると迷惑にもなります。
あと大半の方は準備運動などをしないでいきなり暴れまくるみたいな感じでヘドバン
を始めて、首の筋を痛めて翌日に大変になるケースが多いので注意して下さい。
【金爆さんによる分かりやすいヘドバンの例 Powered by Hizaki0126】
ファンのサプライズ企画
ファンによるアーティストへのサプライズ企画は色んなパターンが一般にあります。
例えば、アンコールでメンバーをステージに呼び込む時に特定の曲をファンの皆で
合唱しようとか、一つの場面でその日にちなんだテーマを決めて手拍子や声援などを
贈ろうとか、プラカードなどを使って大勢で協力して人文字を表現してメンバーに
見せてあげようとか、様々なやり方があります。上手く成功すれば本当に会場の全員
が幸せで楽しく盛り上がれて、最高のサプライズの思い出にすることができます。
しかし、アーティストの運営者側やライヴ会場の管理者側に許可をとらないでファン
の集団が無断でサプライズ企画を実行すると、多くのケースでは他のファンは同意
して参加してはくれません。そしてコンサートの演出の進行上でジャマになり、混乱
を招いてしまう可能性が高いです。ライブの演出に良くない影響が出てしまって、
場合によっては周りに被害が生じたりして公演が一時的に中断したり、または中止に
なったりすることもあります。最悪の展開になると会場の指定管理者からクレーム
などがきて、そのグループがその会場の使用を以後、禁止されてしまうような場面も
あり得ます。そうなると、一部のファンによる善意の贈り物的な行動が結果的には
残念ですが、メンバーにとっても迷惑な行為となってしまいます。ファン同士やアー
ティストがイヤな思い出を残さないで済むように独自の企画は控えてほしいです。
当サイトの編集部の担当者が観察してきた歴史の中では、そのようなサプライズ企画
はよく周知されないまま本番を迎えてしまって空振りという経験が多かったです。
ファンの皆さんが本当に大好きで愛していて国内でどこにでも遠征してライヴに参戦
するほどのお気持ちは理解できますが、イベントの進行上の事情をご理解下さい。
モッシュやダイブの攻略方法
当サイトでは基本的にモッシュやダイブなどの行為をライブハウスですることに反対
する立場をとっています。それは、単純に危険で周りの多くの人に迷惑となって、
危害が及ぶからです。ですのでモッシュをする方法や、ダイバーとなるやり方などを
説明はしません。どちらも安全にやるコツなどは存在しません。もし万一、両者が
起こってしまった時の対応のしかたについて、目安としてもらえるように紹介をして
おきます。モッシュやダイヴが起こりやすいのはライヴハウスの中央よりも前方で
はげしく混雑しやすいエリアです。そして熱く盛り上がれる曲の時に一般には生じる
ケースが多いです。ですから、モッシュやダイバーなどに巻き込まれたくない方は
ハコで真ん中よりも後方か、横(わき)の壁際などにいて安全で穏やかに観て下さい。
もう少し踏み込んで言うと、モッシュやダイブが起きてくる場面というのは、特定
のバンド(グループ)で、決まった曲を演る時であることが大半です。モチロン常に
起こるわけではないのですが、バンドマンや、その専属の警備をしている方などは
どの曲で起こりやすいかや、過去に起きてどんな様子になったのかを知っているので、
その曲が演奏される際には警備を強めるなどの配慮をして下さる場合があります。
あと、モッシュやダイヴを積極的にしたがる人と、その近くにいて巻き込まれた方も
ケガをしやすいので、モッシュやダイバーなどを禁止してる箱が最近は多いです。
禁止されてる場合にはマナーの問題ではなくて、それはルールですので絶対にしない
で下さい。ダイブやモッシュをしたくなる場面があって、その気持ちを理解はでき
ます。でも、それらを実行すると女性や、身長が高くない方、グシャグシャなシーン
に慣れていない人などが怪我をして、迷惑になりやすいことを忘れないで下さい。
因みに、モッシュがもし近くで起きたらどうやってさければ良いのか?について読者
の方たちから質問をいただきました。基本はモッシュの中心のスペースからすぐに
離れることと、柵をつかめる位置にいるケースではバーにつかまって、体が流されて
動かないように抵抗することなどが攻略の方法になります。また、ダイヴが近くで
起きてダイバーが頭の上などに来てしまった時には、まず蹴りやパンチなどが当たら
ないように注意して下さい。場合によってはそこで身をかがめて伏せて通り過ぎる
のを待つことも良い手です。過去の残念な事例ですが、女性であってもダイブで頭や
顔などを蹴られて大ケガをしたり、モッシュで将棋倒しみたいに大勢が転倒をして
しまって死傷者が出た事件もありました。前の方の戦場ゾーンへ行くのに慣れてない
初心者の人ができるだけアーティストを近くで見たいからと不用意に前方に行って
しまうと、乗車率300%の満員電車と同じくらいの混雑っぷりだったりして気持ちが
悪くなって、酸欠の状態や貧血、脱水症状などが原因で倒れたりしてしまいます。
そこへさらにモッシュやダイヴなどが起きたりするともう大変な状況になるわけです。
モッシュやダイブなどに積極的に参加したいという勇者な人たちは怪我や持ち物の
紛失、破損などを含めて全て自己責任で楽しんでるので好きにすればイイです。でも、
できれば負傷をさけたいし、それらに巻き込まれたくないという方は不用意に前へ
せめて行かないことがまず大切です。そして近くに体調が悪そうだったり、倒れたり
してる人がいたらハコでの善意のマナーとして必ず協力して助けてあげましょう。
因みに、ライブ中に重大な事故などが起こって死傷者が出たりすると、その場ですぐ
にコンサートが中止になるケースがあります。あと、その箱の運営者が社会的に
責任を問われて閉店に追い込まれたりします。または観客の皆さんが大好きな出演者
も責任問題となってしまって、そのライヴハウスに以後、出入り禁止となったり
してしまいます。従って、観客の皆さん全員で一緒に配慮をしつつ気をつけましょう。
それから不幸にしてダイヴやモッシュなどに巻き込まれて人にぶつかられたり、
身体を蹴られたり、殴られたりしても(されたように感じられても)、決してそこで
キレてやり返したりはしないで下さい。もしそれをやると結局は暴動に発展して
しまって誰得なの?!という結末になってしまいます。まずは、そのような危険な行動
が起こり得る場所に気軽に行ってしまったあなたの自己責任の問題だからです。
そして『 このライブは自分にとって危険だな.. 』と少しでも感じたら、できるだけ
早く横(わき)や後ろへ移動するようにして、安全なところへ避難して下さい。
【ライヴハウスでのちょっと過激なダイブの例 Powered by avex】
長くなりましたので、ライブ会場に座席がある場合や、公演が終わった後、帰る時に
気をつけてほしいマナーなどについては下記の記事で続けてお伝えしていきます。