子連れでライブやフェスはいつから?注意をすべき7つのマナー
当サイトではライブやフェスによく行く30代以上の方達から『小さい子供を連れて
観に行く時の注意点やマナーにはどんなことがあるのでしょうか?』と質問をよく
頂いてきました。アーティストや会場などによってマナーやルールが異なる部分も
一般に多くあります。それを踏まえた上で守って頂きたいマナーをお伝えします。
目次
小さいお子さん連れでライヴを観に行く際に大切なマナー
こちらの記事での『小さい子供さん』は中学生(15歳)以下と定義します。様々な
アーティストのライブやフェス(野外と屋内)を観てきて観客の方達からクレーム
が生じたのはどんなことなのか?を以下で説明していきます。ご両親として覚えて
おき、お子さんを連れてコンサートを観に行く時に注意をしながら守って下さい。
子連れでライヴやフェスを観に行けるのはいつから?
今まで多くのご両親から質問を頂いてきたことですが、原則としてその公演で許可
されているご年齢の子供さんであれば本人確認などを経て参加はできます。ただし
お子さんによって身体の発育状況や性格と会場での行動などが大きく異なります。
目安はライブを観てる数時間について周囲に迷惑をかけないで、体力の面を含めて
親御さんと一緒にマナー違反やトラブルなどが無く楽しんでこられるかどうか?を
考えて、少しでも不安があるようなら無理に連れて行かない方が良いです。つまり
『何歳以上なら』などでなく『今のこの子なら今回のライヴを問題無く思いっきり
一緒に楽しんでこれるだろうから連れて行こう』という考え方をして、下記の7つ
の注意点を子供さんがきちんと全て守れるかどうか?で判断して下さい。お子さん
が泣き止まないから親子で途中退場したとかのケースも世間では普通にあります。
例えば『うちの子はもう今度10歳になるから、親子で大好きな●○のコンサートに
連れて行っても大丈夫でしょ』などのような安易な考え方だと失敗しやすいです。
注意点1 ライブ用の耳栓を必ずつけて聴かせること
これは無頓着で気にしてないご両親がとても多いです。ホールやライヴハウスでは
スピーカーと客席が近い為に公演の終了後に耳なりや痛みが残ることが多いです。
これらの症状は個人差がとても大きいです。例えばスピーカーの目の前に長い時間
いても全然平気な人がいます。また逆にアリーナやスタジアムとドームにフェス(
野外か屋内)などの大きい会場であっても、スピーカーの近くにいて大人でも耐え
られなかったと感想を言われる方達も多くいらっしゃいます。危険なのは耳なりの
他に痛みが生じてしまって、それがしばらく続くとか、もしくは耳が聞こえにくく
なって、それがずっと回復しないなどの状況です。特に全国ツアーなどで日にちを
置かないで連続でライブに参加してたりすると、そうなりやすいです。会場全体の
大きさではなくて立ち位置が関係していて、何も治療しないで放置してたりすると
騒音性難聴や音響性外傷とメニエール病などを発症したりする危険性があります。
コンサートで今まで不安を感じたことがあって心配な方達は手遅れになる前に早め
にライヴ・コンサート用の耳栓で聴覚を守って下さい。耳栓を実際に着用してみる
と少し意外ですが、音が聞こえなくなったりはしません。逆に曲やMCなどの細かい
音がよりクリアに聴こえるようになります。その上で聞こえる音量だけを全体的に
下げられて耳がキーンとなって耳なりや痛みが発生することを防止できます。特に
ロックバンド系のコンサートでは爆音をならすことが当たり前で、大きい音を体感
することが醍醐味だったりします。終わった後に耳なりなどが多少残ることを余韻
として楽しむような面があります。そのような楽しみ方があることは分かります。
しかし耳なりや痛みがずっと残って治らない場合には早めに対処をしないと手遅れ
になってしまいます。例えばライブハウスだと大人が耳栓をしていても辛いとか、
我慢できないと感じるような音量が普通に出されます。そこに中学生以下で身体が
未成熟な子供さんを連れて行き、もし耳栓やイヤーマフをつけないで聴いていたら
どうなるか?をちょっと想像してみて下さい。会場の大きさに関係なく多くのアー
ティストのライヴで同様の報告が相次いでいます。そして『明らかに小学生以下の
お子さんなのにイヤーマフをつけてなくてびっくりした』などの感想が弊サイトに
多数よせられてきました。もし仮に耳に何らかの後遺障害が残るようなことがあっ
ても、会場の担当者の方達は責任を取ってはくれません。急いで病院にかけつけた
としても治療費を払うことで健康を取り戻せるとは限りません。沢山の読者の方達
の体験記によると中学生以下の子供さんには耳栓よりイヤーマフの方が安心です。
ご両親やお子さんの状態が悪化して耳鼻咽喉科に通院するよりは耳栓やイヤーマフ
を早めに使っていた方が予防ができてずっと安価で、何度も病院に通わなくて済み
ます。たとえコンサートで大きい音を近くで聴くことに慣れているような子供さん
でも、聴覚の器官がまだ未成熟なので忘れないで必ず耳を保護してあげて下さい。
注意点2 椅子の上に立ってジャンプなどしないこと
よくあるのは座席が指定されていて、立つと身長が足りなくてステージがお子さん
から全く見えず、途中で椅子の上に立ってジャンプなどをし始める事例です。周り
の観客の方達に対して明らかに迷惑となるのでやめさせて下さい。例えばアリーナ
の後方では見づらくてスタンドの座席なら傾斜があって子供さんも見やすいです。
注意点3 子供を肩車や抱き抱えたりして観ないこと
椅子の上に立って観るのと似ていますが、お子さんがステージをよく見れない為に
親御さんが肩車や、抱き抱えて観始めるとトラブルが起こるのでしないで下さい。
これはアリーナスタンディングのエリアで立ち見をしてても、座席が指定されてる
ケースであっても要は同じです。もしやると周囲からケンカを売られたりします。
注意点4 勝手に私語や泣き叫んだりなどしないこと
高くてよく通る子供さんの声でオシャベリを始めたり、また途中で飽きてしまって
泣き叫んだりし始めると周りの方達には最悪な迷惑となるのでやめさせて下さい。
注意点5 独りで声援を送ったり合唱などしないこと
コンサートを観てる観客の間で最もクレームが出てきやすいのは声援と合唱です。
熱い気持ちでアーティストのお名前を叫んだり、曲と一緒にシンガロングをしたく
なることは勿論分かります。でも声援と合唱は基本的に観客の皆さんが一緒にする
場面だけにしなければいけません。事前にお子さんによく指導しておいて下さい。
注意点6 ライブ中に座席の周辺を走り回らないこと
小さい子供さんがライヴに飽きてしまって周囲を走り回ったりし始めることもよく
ありますが、他の観客の方達にとっては気が散ってしまって迷惑でやめて下さい。
またいくつかの曲の途中で金テープや銀テープなどが発射されて、それがほしくて
お子さんが元気に走り回って取りに行くのも、大人を含めて迷惑なのでダメです。
注意点7 ダイブやモッシュなどを絶対させないこと
ごくまれにですが、キャパが千人前後で大きくないハコでロックバンド系のライブ
を観ていて10歳以下の子供さんに平気でクラウドサーフをさせてたりするご両親が
いたりします。もし途中で落下して大怪我をしたりしたら誰が責任を取れるのか?
を考えてみてほしいです。自身で責任を取れない年齢の子にはさせないで下さい。
まとめ
色々なアーティストのコンサートに中学生以下の小さいお子さんを連れて観に行く
場合にはどのようなことに注意をすべきなのか?についてマナーを中心にして紹介
してきました。スタンディングで立ち見をする場所に小さい子供さんを連れて行く
ことには基本的に賛成できないです。ブロック制になっていて横(わき)や後方の
柵際か壁際にいて静かに大人見をするのであれば危険はあまり無いです。でも身長
が例えば160cm以下とかで高くないお子さんを連れて行っても、ステージをあまり
ハッキリとは観れません。肩車や抱き抱えたりは絶対にまずいのでアリーナスタン
ディングのゾーンに子供さんを無理に連れて行ってもリスクがあるだけでそんなに
思うようには楽しめない展開になりやすいです。特に身動きができない程度に混雑
してるところではお子さんから目を離せなくて、ご両親がせっかくのライヴを自由
に楽しめなくなる可能性が高いです。従ってスタンディングのコンサートにかなり
慣れてる子供さんでなければオススメはできないです。お子さんを親御さんのすぐ
目の前にいさせて、はぐれないようにずっと監視をしてないといけなくなります。
このような事情があるので、小さい子供さんを連れて行くには指定席で座席に傾斜
がついていて誰でも見やすい、アリーナではなくてスタンドの席が良いです。でき
ればご家族連れでゆったりと座れるファミリー席があるライブだとより快適です。
小さいお子さんを連れていると場合によっては周りから露骨に嫌な顔をされたり、
嫌がらせなどをされたりします。ファンの方達の会場での雰囲気などが関係します
が、『もしも立場が逆だったら、どう感じるだろうか?』とちょっと想像してみて
下さい。抽選の倍率が高い人気なチケットをわざわざ取って、時間と手間とコスト
をかけて音楽を楽しみに来てる大人の方達からすると、未成年で中学生以下の子供
さん達を心から歓迎することができるでしょうか?微笑ましく見れる場面はあると
考えられますが、でもできればうるさくしないでほしい、席の周辺を走り回ったり
して周囲に迷惑をかけないで静かに観ていてほしいと皆さんが希望するはずです。
ご両親にはお子さんの安全の確保と行動への監督の責任が常にあります。本人確認
の為に身分証明書を提示して入場をすれば何歳であっても立場は同じです。大人の
観客の方達が当たり前に守るルールやマナーを子供さん達が違反しないように事前
によく教育をされて下さい。お子さんの年齢や性格と慣れ具合いなどを考慮して、
親御さんがご自身でライヴに集中することが難しそうだと予想できる状況ならば、
小さい子供さん達は無理に連れて来ない方が良いと言えます。厳しい表現にはなり
ますが、どうかご理解とご配慮を頂きたいです。そして2~3時間の公演中にずっと
立って飛び跳ねたりして観てることは大人でもきついので疲れたら遠慮をしないで
お子さんと一緒に座って水分を補給しながら休憩されて下さい。ライブは一期一会
の機会で誰もが心から楽しめて良い思い出を残せるようご協力をお願い致します。
その他に例えば子連れでコンサートを観に行くことに関して何か疑問やご意見など
がございましたら、いつでも当サイトの編集部までお気軽に連絡をされて下さい。