ライブハウスとコンサートホールの安全な服装や髪型と靴のマナー
ライブハウスに行く時の常識的なマナーと関係して、
『 ハコで安全に楽しくライヴを観てくるために、服装や髪型、靴などはどのように
準備をすべきなのでしょうか? 』
と当サイトでは読者の皆さんから質問を頂いています。
そこで、ライブ会場の大きさが似てるコンサートホールと一緒に、ライヴハウスでの
マナーとして望ましい服装や髪型、靴などの内容をこちらの記事では説明します。
また多くの読者の方たちが気にしている、座席の有無や性別、季節などによる、服装
と髪型、靴の違いはどうなるのか?についても具体的にお伝えしていきます。
目次
ライブを安全に楽しむためのマナー
ライヴハウスでの適切な服装やコスプレを含む髪型、危険性がなくて安全な靴などは
本来、箱での常識であるマナーに含まれている内容です。
しかしコンサートホールはともかく、ライブハウスでの服装や髪型、靴は文章と画像
などで整理してまとめると分量が多くなり、こちらの記事で独立させました。
従って、ライヴハウスやホールでライブを観る時に知っておいてほしい、他のマナー
についての知識は下記 ↓ の記事で解説してありますので参考にして下さい。
服装
座席があるライブハウスや、指定席となっているホールでのコンサートの場合には、
服装はドームやアリーナ、コンベンション(イベント)関係の施設などで
演る時と基本的に何も変わりません。気をつけるべき注意点などを含めて下記 ↓ の
記事でどのように用意をすべきなのか?が書かれています。
しかし、ライブハウスで席が無い場合には服装についての注意点や工夫すべき部分が
大きく変わります。一般にライヴハウスには座席があって座るパターンと、
イスが全くなくて全員でずっと立ちっぱの環境(この状態をオールスタンディング、
略してオルスタと言います)があります。割合的には立ち見の方が多いです。
例えば函館市にある GLAY ゆかりの聖地スポットである「あうん堂ホール」のように
椅子が用意してあって座れるハコの場合にはジャンプしたり、はげしく踊ったりは
しないので、そこまで服装に敏感になる必要はありません。季節や天候に合せてごく
普通に私服という感じで、好きに服のコーデを決めてしまって大丈夫です。
座席があるライブハウスの場合にはパイプ椅子が並べられていたりして、コンサート
を観る環境としてはホールとほぼ同じです。せまい分、ライヴハウスの方が
公演中に少し暑くなりやすいくらいの差しかありません。そしてイスが置いて無くて
ずっと立っているライブハウスのケースでは、戦場と化す前方スペースへ行くのと
後ろの方でまったりと平和に観て聴いている場合とで適正な服装が大きく異なります。
まず、横(わき)や後方のゾーンではそれ程混まないので、席がある箱や
ホールでのコンサートと同じで服装は制約が何も無く自由です。ただ、開場を待って
いて入場してから終演までは短くても2~3時間はあるので、その間にずっと
立ちっぱでいても平気で、疲れにくく、そして曲に合せて動きやすい格好が望ましい
です。例えば、会社帰りでスーツ姿であっても横や後ろの壁際なら問題無いです。
しかし、混雑がひどくなる前の方へ行ってお目当てのアーティストを近くで観ながら
ライヴを楽しみたい時には、覚悟と一緒に、それ専用の服装が必要になります。
衣類
ホールと、座席があるライブハウスの場合は服装に特に制約は無いので、以下の内容
はハコで椅子が無くてずっとオルスタで観ているケースです。
基本的にはライヴ中の服装は
- T シャツ(グッズであるバンド T シャツなど)
- ジーンズやハーフパンツ、ショートパンツなどのズボン
- 汗をふく用のタオル(冬でも普通に必要)
- (厚底ではない)スニーカー
という構成が鉄板で良いです。
箱の中では冬であっても常に暑くて汗だくになりますので、これは季節に関係なく、
春・夏・秋・冬で共通です。そして性別にも関係なくて男性と女性で同じです。
上半身は長袖 T シャツなどでもイイですが、基本的には物販コーナーで売っている、
いわゆるバン T を着ている人が多いです。
スニーカーのヒモを靴の中に押し込んでしまえたらベストです
女性の場合に、タンクトップやキャミソールなどのノースリーブのシャツを着て行く
と、人が多くて密集している場所では汗をかいた肌がとなりの人と触れ合って
しまい、お互いに不快な思いをすることがあります。また、公演中に肩ヒモが切れて
しまう可能性もあり、上半身の衣類は T シャツか長袖 T シャツなどが良いです。
因みに、T シャツではなく厚い上着やコートなどを着ていたりすると、ライブ中には
混んでいて着替えはとてもできないので、暑すぎて爆死することになります。
そして、かさばる衣類だと周りの人に迷惑になってしまいます。ハコの前方では、冬
でも汗だくになってコートなどは着ていられない状況になるので注意して下さい。
余談ですが、冬でもライヴ中は暑くて T シャツをしぼれるくらいに汗をかくので、
帰り道にそのまま外へ出ると風邪をひいてしまい、着替えの T シャツも必要です。
下半身は、ライブハウスの前の方だと乗車率300%の満員電車と似ている感じの混み
方になり、スカートはモミクチャになっている最中にめくれたり、時には
まれにですが将棋倒しが起こることなんかもあるので、やめておいた方がイイです。
特にミニスカートで参加すると痴漢をされやすくなったりして不向きです。
残念で悲しいことですが、最近はライヴハウスの中で男性が女性にチカン行為をして
逮捕される事件が起きています。女性の方は服装を含めて注意して下さい。
女性の場合にはガウチョパンツとストッキングや、ショートパンツにレギンスなどの
選択肢もあります。結局は男女ともにズボンが最も無難で、安全で安心できます。
公演中は誰でも汗をかきまくるので、首に1枚タオルを巻いておくことは大切です。
タオルはリストバンドなどで結んで、なくさないように固定しておくべきです。
靴がスニーカー1択になる理由は「靴」のところで後述します。箱では、3時間程度
ずっと飛びはねたりしていても疲れにくくて動きやすい衣類を心がけて下さい。
帽子
キャップなどの帽子は、特にハコの前方エリアでは周りの人たちの視界をさえぎって
しまうので迷惑になります。ライブ会場に入場する時には脱いでおきましょう。
ホールでは後方の座席の方が前よりも高い位置にくるケースが多いのでそんなに影響
は大きくないですが、周囲の観客へ配慮をして帽子をかぶるようにして下さい。
ですが、ギューギューに混んでいる場合には脱いでおきましょう
髪型
女性に多いですが、長い髪を結ばないでライブに参加してしまうと、汗をかいて飛び
はねたりしている時に髪が周りの観客の腕にからみついたり、顔をビンタしたり、
目や鼻、口などに入ったりと色々なアクシデントを起こしてしまいます。ですので、
基本的には後ろの下の方(低い位置)でまとめてしばって毛束が前の胸のあたりに
くるように配慮をすべきです。高めの位置でポニーテールをしたり、横に広がる感じ
でツインテールやサイドテール、さらに頭の上でお団子にすると周りの人の視界を
邪魔したり、ぶつかってしまうのでダメです。その他に頭が大きく見えるような盛り
髪も同じ理由でひかえましょう。髪をアップにしたい人は、周りの観客の迷惑に
ならないように、後ろや横へ広がらない形でセットして下さい。ただし、ライヴ中は
満員電車の中で踊りまくっているみたいな状態です。クリップやバレッタなどの
髪どめでアップにするにしても、よっぽどしっかり固定しておかないと、群衆の中で
人の腕が頭にぶつかったりして髪型が簡単にくずれてしまう可能性が高いです。
もし演奏中に髪どめが外れて落ちたりしたら、まず絶対に見つけてひろうことは無理
なので、結局はアップのスタイルにするのはメリットがあまり無いと言えます。
低い位置で結んでいる、周囲に広がらないポニーテールとかサイドテールなどの髪型
なら大丈夫です。特に長髪を結ばないでいると、混雑している中で色んな方向に
引っぱられたりして、その時の衝撃で髪がまとめてゴソっと抜けてハゲたりする事故
もあり得ます。女性にとっては痛くて悲しくて大変危険なので注意して下さい。
コスプレなどをしたくてウィッグを使う場合には、上記の内容を踏まえて髪型をどの
ようにすべきか?よく考えて周りの人の迷惑にならないように準備して下さい。
あとライブによっては男性がコスプレをして髪を立てて来ることがありますが、女性
と同じで、超混んでいる箱ではヒンシュクものですのでやめておきましょう。
出っぱらなければ OK
前の胸のあたりにきてる髪型が理想
【参考】
この状態で首にタオルを巻いて、毛先をタオルの下に通して衣類の中に入れたりして
外に出ないようにし、さらにタオルの先をリストバンドで固定しておけば安全です。
ヘアアクセとかぶりもの
ライヴ中には女性の髪飾り(ヘアアクセサリー)はワシャワシャに盛り上がっている
中でとれてなくしてしまったり、他の人の腕などが当たって
お互いに怪我をしたりする可能性があって危険です。帽子(キャップなど)と同じで、
長い髪をまとめるためのシュシュなどの他はとりましょう。
またネコ耳やウサ耳、キャラモノなどの かぶりもの(ヘッドアクセ、ヘッドアクセ
サリー)も周りの人がステージを見づらくなって迷惑ですのでやめましょう。
ただし、ヘアアクセやヘッドアクセが認められていたり、またはお約束的なアイテム
として持ってくるように指定されているようなライブでは別に問題はありません。
メイク
ライヴ中は全力で飛びはねてエクササイズ(有酸素運動)をしている状況ですので、
コスプレなどの目的でメイクを入念にしてきても、どうせすぐに汗で落ちて
しまいます。しかしメイクは特に周りの観客へ迷惑になるような行為ではないので、
好きなアーティストに精一杯の愛をアピールするために頑張ってして下さい。
でも、メイクと一緒に使いそうな香水はニオイがあまりにきついと周りの人を不快に
させてしまう可能性がありますので一応、気をつけてあげて下さい。
【追記】
ライブハウスなどでブロック制でアリーナスタンディングのエリアの中央や前方では
確実に混雑します。圧縮などで押されて周囲の方たちと身体が密着した時に顔が隣り
の人の衣類などに接触します。その際にあまり厚いお化粧やコープスペイントなどを
してるとメイクがついてしまい、周りの方たちに迷惑となりますのでご注意下さい。
スタンディングのフロアで横(わき)の柵際や壁際と後方にいて大人見をしてたり、
座席が指定されてるケースは周囲の方たちに触れないので自由にメイクして下さい。
例えばBABYMETALのライブはドレスコードとしてコープスペイント(顔を白と黒で
塗るペイント)が指定されてる場合があり、ファンの方たちが思い思いに工夫をして
ユニークなペイントを仕込んできます。混んでない場所では特に問題は無いですが、
混むゾーンでその塗料が衣服につくと洗濯しても落ちにくく大変なことになります。
様々なアーティストのライヴを調査することでメイクの注意点が分かってきました。
メイクも結局は周りの方たちに迷惑をかけないように配慮してすることが大切です。
アクセサリー
ホールではアクセサリー類にマナーとしての制限は特にありません。でも箱で前方の
混んでいる場所に行ってアクセ類を身につける場合には
- イヤリング
- たれ下がるタイプのピアス
- 長めのネックレス
- 指輪
- ブレスレット
- チェーン付きの洋服
などについて注意点があります。
周りの観客の腕や頭などがアクセサリーにぶつかって、引っかかってひっかいたり、
または身体にささったりして凶器になる危険性があるので外しておくべきです。
例えばライブ中に盛り上がっていて偶然、人の手があなたのピアスを引っぱるような
形になってしまって耳たぶがさけてしまったとか、そのような事故もあり得ます。
それからゴム製のラババン(ラバーバンド)やリスバン(リストバンド)は特に問題
無いですが、腕時計は金属の部品が使われてるので一応つけないでおきましょう。
無理に上記のアクセサリーをつけていって、もしライヴ中に周りの人や自分が怪我を
したりでもしたら、せっかくの楽しい記念の機会が台無しになります。
そしてもしも演奏中にアクセサリーを落としたりしたら、まず絶対に見つけてひろう
ことは不可能なので、大切なアクセであれば外しておく方が良いです。
メガネとコンタクト
ライブハウスの前方の戦闘スペースでは、眼鏡をしてると熱気でレンズがくもったり
します。また、盛り上がっていて飛びはねたり、周りの人の腕や頭などが
ぶつかることでメガネは簡単にズレて外れたりします。たとえメガネストラップなど
をつけていても、前の方の緊迫しているゾーンではすぐにとれてしまうので
眼鏡は混んでるハコでは不向きです。メガネをライヴ中に落としてしまってレンズが
割れたり、もしくは割れた破片が目にふりかかって失明をしてしまった事故も
過去にはありました。だからライブハウスの混雑している前方のエリアでは眼鏡より
コンタクトレンズの方が良いです。因みに、ハードだと盛り上がっている中で
レンズの端の部分がこすれて角膜に傷がついて痛めてしまいます。そして、一般には
はげしい系の運動をする時にはハードのコンタクトレンズよりもソフトの方が
外れにくくて適しています。しかし勿論、コンタクトレンズにも弱点はあって、熱く
盛り上がっている時に落としてなくしてしまう可能性がどうしてもあります。
そこでライヴに慣れている方はメガネではなくて使い捨てのコンタクトレンズを使い、
そしてライブに参加する時には
ステージがよりハッキリ見えるように、いつものコンタクトレンズより度数を上げる
工夫をされている方もいます。
その一方で、ライヴハウスの中で危険性がある前の方の場所には行かないで左右の横
(わき)や後ろの方で平穏にまったりと観ていたい方のケースでは眼鏡や、
いつもの使い捨てではないコンタクトレンズを使用しても安全で大丈夫です。一般に
あまり知られていないことですが、以上のことを忘れないでいて下さい。
以上のように、一般にライブハウスで前方の戦場エリアへ行く場合には持って行って
良い物とダメなモノがあって、持ち物に色々と制限が出てきてしまいます。
ライヴハウスで前の場所へ行って思いっきり楽しみたい時の荷物についてのルールは
下記 ↓ の記事で紹介されていますので事前に確認をされておいて下さい。
靴
靴については今までのライヴハウスの歴史の中である程度、共通のマナー的なルール
が確立されています。
ピンヒールを含むヒールの靴はライブ中に転びやすいです。そして周りの観客の足を
踏むと、身体の後ろにかかる体重が細いカカトの部分に集中していて
踏まれた人は簡単に怪我をしてしまい、すごく痛いです。最悪の場合には骨折をして
しまうケースも普通にあり得ます。ヒールはハコで一番危険な靴でダメです。
またライヴハウスで身長的に苦しい人がアーティストをできるだけハッキリと観たい
場合には厚底の靴でブーツやスニーカーをはく傾向があります。
一見するとステージがよく見えるようになれて良さそうなアイディアですが、厚底の
ブーツで踏まれた側はスニーカーと比べてとても痛くてケガをしやすいです。
そして厚底のスニーカーを含めて、厚底になっている靴だと将棋倒しなどで転倒した
時に起きづらくて危ないです。あと急に周りから押されて圧縮の波が来た時に
厚底の靴だとふんばりがきかないので、流されて転びやすいというリスクもあります。
つまり、厚底のブーツやスニーカーは前方の混雑ゾーンでは良くないです。
それから夏などには涼しいのでクロックスやミュールなどのサンダルでライブハウス
に来て、それで前へ行こうとする人たちが多くいます。しかし、箱で前の方の
危険なエリアでは人の足を踏んでしまい、そして人から踏まれることが当たり前です。
そこで足の指がむき出しになっているサンダル系をはくのは危険すぎてダメです。
当サイトの読者の方から質問をいただきましたが、ライブ用に厚底のサンダルがアリ
なのは基本的に座席がある会場で、スタンディングで混む場合にはやめましょう。
例えば広いライヴ会場でアリーナ席にいて、ホールのように後ろの席が高くなる傾斜
がついていない状況だと厚底の靴などをはきたくなりますが、ブロック制で座席が
無くてスタンディングになっている環境でサンダルは危険です。少しでもステージ上
の大好きなアーティストがよく見えるようにしたいとの気持ちは理解できますが。
ライヴハウスで混んでいる時には一般に底が高くなくて平らな靴が良いです。そこで
パンプスやローファーであれば前の方へ行っても問題無いとする意見があります。
パンプスやローファーは、底が高くなくて平らなので安全ではあるのですが、でも人
から踏まれた時に脱げやすい面があり、危険なのでやはりやめた方が良いです。
従って、ライブハウスで前方へ行きたい人にとって最適な靴は厚底でないスニーカー
(楽で疲れない)です。そして盛り上がっていてもヒモがほどけないように、
例えばかたく結んでから外に出しておかないでクツの中に押し込んでおくとかの工夫
をしておいて下さい。結局、はき慣れていて、踏まれても平気なスニーカーが
ベストで、公演中にヒモがほどけて怪我などをしないように注意して下さい。あと、
たまに見かけますが、ライヴハウスに来てから靴を脱いで足元に置いておいて
靴下やハダシの状態でライブに参加しようとする人もいます。それだと前の方の混雑
する場所に行きたい場合にはサンダルと同じ理由で危険なのでやめるべきです。
なお、靴については例えば冬に雪が多い地域にあるライヴハウスであっても、会場内
ではブーツなどをはき替えてスニーカーでライブに参加する配慮をお願いします。
【注意】
ひもで結ぶタイプのスニーカーについて、特にブロック制でスタンディングのライブ
の場合には途中でヒモがほどけないように結び方に注意しないとダメです。ゲキ混み
のハコなどの会場内で公演中に紐を結び直すことなどは絶対に無理です。周りの人に
踏まれたり、引っかかったりなどのリスクを想像してみるとその怖さが分かります。
爪(ネイル)
ライブは思い出に残る楽しいお祭りのイベントなので、女性を中心に手の爪をキレイ
に飾りたい気持ちは理解できます。でも、ライヴハウスで前の方の戦闘ゾーンに
攻めて行きたい場合には危険ですので、ネイルは伸ばしたりしないで短く切ってから
参戦して下さい。横(わき)や後方にいる時には長いままでも問題は無いです。
あと足の爪については、当サイトではサンダルなどをはかないで靴としてスニーカー
1択を推してますので、くつ下を破ったりしないように長さを調節して下さい。
ライヴハウスにおけるマナーとして周りに迷惑をかけないで快適に過ごせる服装
や髪型、靴の内容は以上です。ハコでの他のマナーは下記を参照されて下さい。