人気ライブで激戦のチケットを転売屋がゲットできてる2つの理由
GLAY のライブについて、特に地方のライブ会場を細かく回るホールツアーの場合は
チケットが激戦になって、いつも泣きながらあきらめている人が大勢います。
ライヴのチケットの販売に関係する管理・運営業務などは、コンテンツ化できる余地
をなかなか見出せなくて、当サイトとしては今まで触れてきませんでした。
しかし、2017年の春に開催された GLAY のホールツアーで多くの読者の方たちから
チケットを手に入れられる可能性を上げる方法についてご相談を頂きました。
そこで、当サイトの編集部の担当者が現状で把握している、ゲキ戦となってしまった
超人気ライブのチケットをどうやったら高確率で入手できるのか?について、
転売屋の手口でもあって最も有効な方法をこちらの記事では紹介しておきます。他の
アーティストの場合にはかなり勝手が変わってきますが、YUKI さんを含めて、
他のミュージシャンの方のコンサートの場合にも、ある程度は通用するノウハウでは
ありますので、ファンの人たちには参考にされてみてほしいです。
目次
チケットの申し込みで以前より明らかに落選が多くなった理由
まず、最近の数年間でライブのチケットを個人や業者などがネットで違法的に高額な
価格で転売する行為が社会問題化してきました。
これらの人は、ライブ会場の前で『チケットあるよ~』などと言って営業をしていた
従来のアナログダフ屋に対してネットダフ屋やデジタルダフ屋と言われています。
それによって、人気がある公演のチケットを一般のファンの人たちが以前と比べると
明らかに入手しづらい状況が様々なアーティストのライヴで生じてきています。
それを受けていくつかの音楽関係の業界団体などが協力して、違法性が疑われる高額
な値段での転売行為に反対する運動を実施してきました。
GLAY や YUKI さんを含む多くのアーティストが転売反対を訴えるその運動に参加を
表明してきました。コンサート会場で本人確認をして、他者名義のチケットでの
入場を認めないなどの取り締まりが始まりました。グレイの場合には2017年のツアー
の段階では定価と手数料での売買行為であれば、SNS などで個人の間でしても
認めると規定されています。しかし、知り合いや友達、SNS で交流している関係など
で定価と手数料での譲渡行為を許可してしまうと、ライブ会場で
チケットの本人確認をした際にたとえ定価よりずっと高い金額で購入したチケットで
あっても『 これは友人から定価で買ったチケットなので問題はありません 』
などと言い逃れをしてライヴに参加できてしまいます。つまり違法性を含む高額での
転売の行為を完全に防止するには、顔写真つきの身分証明書で確認をしながら
本人名義のチケットでの入場しか認めないようにするか、または、定価で売買をして
他の人がそのコンサートに参加することを事前にアーティスト側が顔写真などの
証拠つきできちんと確認できるようなチェックのシステムが必要となります。しかし、
本人確認をライブ会場で厳しく実施することが一般的になってきてはいても、
GLAY を含めて、今はまだそこまで完璧な転売防止のシステムは存在していない状況
でもあります。人件費や手間(時間)、設備などの面で色々と問題があります。
例えば、グレイは過去にゼップ東京などでのライヴでチケットの名義になってる本人
だけしか入場できないというルールを設定したことがありました。しかし、
それでも全員に写真つきの身分証明書を見せてもらって本人確認をすることは手間的
に大変だったのか、ランダムにチェックをするだけにして、その時も完全に
高額な転売で入手したチケットを禁止できたわけではありませんでした。このように
完璧なチェックのシステムは準備するのが難しい面がどうしてもあります。
そんな中で、違法性がある高額でのチケットの転売に反対する音楽関係の業界団体が、
購入したチケットを定価と手数料などの金額で売買できる「チケトレ」という
サイトを2017年6月からスタートさせました。これは高額での転売を完全に妨害する
までのシステムではないですが、音楽業界の明るい未来のために一石を投じる
取り組みと言えます。長い目で見ると、今後はこのような活動をいくつか組み合せて
いくことで違法性が疑われる転売行為を完全に取り締まれるようになる可能性が
将来的には期待できるのではと当サイトの編集部の担当者間では考えています。特に、
ネット上での転売を全て禁止するための法律の整備が前提として先に必要ですが。
超人気ライブで激戦のチケットを転売屋は何故ゲットできる?
ホールツアーなどの激戦になりやすい超人気のコンサートのチケットをどうやったら
入手できるようになるのか?その当選の確率を合法的に急激に上げる方法について
ここでは説明します。チケットを高額で転売して不当に利益を得ている人たちは大別
して個人でお小遣い稼ぎ的にやっている場合と、業者のようなグループが
組織的に取り組んでいる場合とがあります。そして違法転売のノウハウなどをもって
いない一般のファンの人たちは
『 どうして転売サイトに出品している人たちは激戦で人気のチケットをそんなに
沢山、簡単にゲットできているの??? 』
と不思議に思っています。GLAY の場合に、多くのライヴの公演を経てファンの間で
共有されてきた、その理由についての情報は結局のところ以下のようになります。
チケットの優先申し込みの名義の個数をとにかく増やす
チケットの抽選に優先的に先行予約の受付などで申し込める資格があるファンクラブ
の会員や、有料で公式の情報サイトに登録する名義などの個数を増やすこと
がまずは一番大切になります。GLAY に限らずに、大抵のアーティストのライブでは
『 チケットの申し込みはお1人さま○枚まで 』などと枚数の制限があり、
1人でそんなに多くのチケットを申し込むことはできません。しかし個人や業者など
として転売をしている人たちは、家族や友人、知人、親戚、仕事のパートナー
などに声をかけて、優先して申し込める会員などの資格をとにかく沢山もっているの
です。場合によっては、他の人の名義を借りる行動はお金を支払ってしている
可能性もあり得ます。人気があってゲキ戦になるライヴである程に、チケットの先行
抽選予約の受付にエントリーできる資格が多い人の方が当然、有利になります。
例えば、アーティストの会社の関係者などから招待をされてチケットをもらえる場合
などを除けば、当落の可能性は確率の問題ですので、名義の数が物を言います。
チケットをお互いに回して助け合える関係の人脈を築く
そして次に、どんなに顔が広くて知人や友人が多い人でも、1人の個人が頼み込んで
貸してもらって集められる名義の個数なんてそんなに多くはないですよね。
その上で、超人気のチケットをお互いに回して助け合えるような関係の人脈を築いて、
それを普段から努力して広げておくことも重要になります。
当サイトの編集部の担当者も、例えば GLAY のホールツアーのコンサートで、SNS
でチケットを「定価 + 手数料」の金額で譲ってもらう約束を個人間でしていて、
でも公演の当日朝になったら一方的にドタキャンをされてしまって、しかし受け取る
側の人はすでに飛行機でライブの会場に向かっていて、
遠征先の空港に到着してからドタキャンの知らせを見つけて絶望した… orz なんて
展開の悲劇的な事例を数多く今までに見かけてきました。
チケットを確保済みのつもりでライヴ会場に来たその人は当然、【ゆずって下さい】
のプラカードなどを用意してはいませんから、さてそれからどうするの?
となって大変なワケです。だがしかしそんな場合であっても、もし仮に仲間内で連絡
を回してその人の分のチケットをすぐに助けてあげられるような
グループの関係があれば、その人は土壇場で結局は入場できてライブを観れるように
なれてメデタシめでたしで救われることになります。
実際、絶望してからたった1時間ほどでお友達などがネットワークの力でチケットを
すぐに手配してくれた、奇跡的に幸運なケースも身近で見てきています。
以上のように、1人で家族や親戚、友人、知人、仕事の関係者などにお願いして名前
と住所などを借りてファンクラブなどに登録して、チケットに応募できる名義を
増やす方法がまず基本となります。そしてその次に、そうやって複数の名義を使える
ような人が集まってグループになって、仲間内で多数の名義をもっていて
チケットの抽選予約に応募できる体制を整えておくことや、ドタキャンなどで不幸な
事件が起きた場合にすぐ助け合えるような関係の人脈をファン同士で築いておく
ことが同じくらい大切になります。高額転売を仕事としてしている業者の人たちは、
このネットワーク的なつながりがとても広くて、応募できる名義の個数を常に
数十以上くらいの単位でもっているから、一般の普通のファンよりプラチナチケット
を当てやすく、当落の結果が発表されるとすぐに転売サイトに出品できるのです。
勿論、チケットが無い状態でライヴの当日に会場へ凸撃して行って入り口のところで
プラカードをもって悲痛な表情で呼びかけながらお願いする方法は、
少なくとも SNS だけで【拡散希望】をお願いしている場合よりは、成功する確率が
一般に確かに高いです。でも、当サイトの編集部の担当者が
最近の数年間で見てきた GLAY のコンサートでは、チケット無しで現地へ押しかけて
メッセージボードでお願いするやり方は、ネットだけで呼びかけるよりは
効果的ですが、確実ではありません。そこまでしてもライブを観れなくて、最後には
音もれ組になるか、もしくはあきらめて会場から去るしかない場合も普通に
あり得ます。従って、犯罪行為にならないで、ホールツアーなどの激戦になる人気の
チケットを高い確率で手に入れるには、自分で多くの名義をもっていることと、
複数の名義をもつ他のファンと協力してチケットを助け合えるネットワークをもって
おくことが最終的に正攻法であって最強な方法になります。
ただ、この転売業者などが採用しているやり方も、チケットの名義以外の人の入場を
(たとえ定価での売買であっても)認めないとアーティスト側が決めた
ライヴでは全く通用しなくなりますので、その点は明確に覚えておいて下さい。あと
その他に、以上のようなネットワーク作戦でもチケットを残念ながら
手に入れられなかった場合には会場の外で音もれ組になるか、あきらめて残念組の人
で打ち上げにくり出して うさを晴らしてくる か、大規模なコンサートの場合には
ライブビューイングを映画館などで観たり、またはニコ生(ニコニコ生放送)やスカ
パー、WOWOW、ひかり TV などで中継や録画の番組を見るしかありません。
ゲキ戦になることが予想されるコンサートの超人気なチケットに挑む場合には、最悪
の結末の場合にそなえながら、最善の努力をどうかグループでされて下さい。
・・・と、余談になりますが、どうにもチケットが手に入らないようなライブを
観れる方法として、実はもう一つだけ裏の抜け道的なルートがありました。
因みに、たまにぼっちでツイッターなどで【拡散希望】を切々と訴えてる方など
を見かけますが、その方法はあまり希望がもてる訳ではないです。それをやる
くらいなら、覚悟を決めてチケットが無いままでライブ会場がある現地へ凸撃して、
同情を買う感じで精一杯、悲しそうにお願いをした方がずっと効果があります。
転売業者が儲けてる利益は具体的にどのくらいなのか?
最後に、転売屋がどうしていなくならないのか?の理由は、買う人がいつまでもいる
からですが、業者として転売をしている人たちがどのくらい稼げているのか?
についてちょっとシミュレーション的に想像をまじえてお話しておきます。例えば、
GLAY の場合にはファンクラブの年会費が4200円(税込み)で、
有料の情報サイトの会員になるための月額費用は300円(税別)か500円(税別)と、
2017年の6月現在では決められています。
そこで、ちょっと大げさに100個のファンクラブの会員名義をもっている転売業者が
いると仮定すると、年間のファンクラブの会費は42万円です。
それに対して、1回の大規模なライブだったり、人気のホールツアーのライヴなどで
5枚のチケットを運良く当選してゲットできたとします。
すると、その5枚を仮に10万円で売りに出してうまく売り抜けられたとすると、それ
だけでもう50万円の売り上げになるので、
経費として最初にかかったファンクラブの会費を余裕で取り返して利益が8万円も、
1回のコンサートだけで生じることになります。
さらに、その後に他のライブでも同様の手口で売ることに成功できれば、それは全部
が転売屋の利益に丸々なっていくことになります。
どうですか?売っている側としては美味しいビジネスになりませんか?特にグレイは
毎年必ずってくらいにツアーをしてくれていて、
その上で、今でもホールツアーなどは激戦になってチケットを手に入れることが普通
に難しいくらいに人気があるバンドです。
ファンクラブなどに入ってるだけで、年間で複数回の転売ビジネスのチャンスにほぼ
確実に恵まれて、それなりのスキルがあれば数百万円以上の利益を出せそうです。
このくらいのざっくりとした計算でも、たった 5/100 とかの確率で当たれば、経費
の元が一発で簡単に取り返せてしまうような話なので、お金に糸目をつけないで
チケットを買い求めるファンの人がいる限り、または法律で刑罰を厳しく受けるよう
にでもならない限りは、ネット上で転売をする人は今後もいなくならないだろう
と考えられます。現実には、定価(プラスα)での売買行為を認めてしまうとライヴ
会場で本人確認をしても、高額な転売との見分けがつかなくなってしまいます。
厳重な本人確認のチェックのシステムが無くて、そして法整備がされてない時には、
譲渡の行為を一切禁止などにしないと違法的な転売は完全には防げないです。
違法性があると考えられるチケットの高額転売の問題については
- 買う人をなくしていくための継続的な啓発の活動
- チケットを購入した個人の認証技術の向上と普及
- 紙ではなくて電子チケットで管理する体制の浸透
- 処罰の対象を明確に決められる新しい法律の制定
などが今後、解決をすべき重要な課題となってきます。
アーティスト側(演劇やお笑いなどのジャンルを含む)と音楽業界の団体、そして国
などの対応がどのように進展していくのか?その推移を細かく見守っていきます。