ライブ会場での私語と声援や合唱シンガロングとヘドバンのマナー
ドームやアリーナ、スタジアム、コンベンション(イベント)関係の施設、野外での
フェスなどのライヴで公演中に応援をしている時に観客の皆さんが気をつけるべき
マナーは色々とあります。ライブ会場内でルールとして文章で書いてあるような内容
ではありませんが、一般に注意しないとアレでヤバいことをまとめて説明します。
目次
アリーナなどで公演中の注意点とマナー
例えば、公演中にアーティストを応援するための声援については人それぞれに感じ方
や考え方があります。人気なライヴでは会場で近い距離に観客が沢山いて、大声を
出して応援する際には、そのタイミングや内容に注意をしないと周りの方たちの迷惑
になる場合が多いです。客席で共通してマナーと言える部分を取り上げていきます。
ライブ中
大好きなアーティストのコンサートにぼっちではなくて相方さんなどのお友達と一緒
に参加したケースでは久しぶりの再会でトークが楽しくて盛り上がったりすること
は誰しもあります。バンギャさんは一般にチケットの手配などのために横のつながり
が強い傾向があります。そのような関係の方たちで集まった時に話してて楽しめる
のは良い思い出になり、少なくとも開演前と終演後であれば何も問題はありません。
でも、公演中は色んな価値観や感じ方、考え方の人がいるので注意点があります。
私語やかけ声、シンガロング
ライヴ中に気をつける必要がある私語や声援、歌うこと(ファンによる合唱)、合い
の手、手拍子、指笛、振り付け、ヘドバン、ファン発信の企画などについて、基本
としては独自にタイミングや方法を考えてやり始めたりすると、周囲から浮いてしま
ってクレームの対象になりやすいです。『 空気を読む 』という行為が鉄則です。
私語(オシャベリ)
私語は会場の規模に関係なく、ドームやアリーナなどだけではなくてライブハウスや
ホールでも文句がとても出やすいです。一番ヤバいのは曲の途中や MC 中に話して
いることです。曲や MC にじっくりと聞き入りたいのに、それをジャマされると多く
の観客の方たちは当然 おこ となります。コンサート中にオシャベリが許されると
したらせいぜい曲と曲の間の短い休憩時間だけですので、私語は公演中はダメという
理解でいて下さい。話さないといけない事情がある時は周りに配慮をして下さい。
声援(かけ声、叫び声)
ライヴが盛り上がってきていて、つい思わず熱いかけ声や叫び声などを発したくなる
気持ちは理解できます。でも、例えば曲や MC の途中に好きなタイミングでかけ声
や叫び声を出したりすると、たとえ大きな会場であっても確実にヒンシュクを買って
しまいます。あなたの周囲の人たちはその時、静かに曲やアーティストの言葉など
を味わいながら聞きたいと思っている瞬間です。それをあなたの勝手な声援でかき消
されたりしたら周りの方たちは一体どう思うでしょうか?想像をしてみて下さい。
空気を読まないで勝手な間合いで叫び声やかけ声をあげてしまうとファンだけでなく
出演者からも嫌われてしまい、MC 中に叱られてしまうようなケースもあります。
ただし、出演者が煽ってきていて声援を求めていたり、または特定の曲中でみんなで
かけ声を贈ったりするお約束的な場面では遠慮は要らないので思いっきりどうぞ。
合唱(シンガロング)
コンサートで曲に合せてファンが大きい声で歌うことは、けっこうファンの間で問題
となっています。口ずさむ程度の大きさの声で曲と一緒にシンガロングをすること
くらいは何も問題ではありません。でも例えば、自分の世界に完全に入ってしまって
特定の曲で泣きながら大声で熱唱してしまった… とかだと、かなりの高確率で周囲
の観客を敵に回してしまいます。合唱をすることが決まっているお約束的な場面では
思いっきり大きな声を出して合唱して、みんなで一緒に盛り上がって大丈夫です。
合いの手
アーティストとファンの間でかけ合いが上手く決まると、とても楽しくて気持ち良い
瞬間を迎えられます。でも、曲の途中や MC の際などにファンが一緒に合いの手を
入れるパターンではない時や、出演者から返答を求められてもいない場合にファンが
勝手に大きな声で合いの手を入れたりすると、そのご本人は熱く盛り上がっていて
楽しくても、周りの観客的にはシラケてしまって、うざくて迷惑な行動と感じられる
場面もあるので注意をして下さい。思いつきでオリジナルの合いの手はダメです。
その他に、アーティストや周囲のファンに不快感を与えるような、ハラスメント的で
失礼な発言はどんなに楽しく盛り上がっていてもハメを外して言わないで下さい。
例 出演者に対して調子にのって性的な表現で非常識な言葉を大声で言うなどの行為
手拍子
声援や合唱、合いの手と似ていてファンが自由なタイミングで曲の途中などに手拍子
を始めたりすると、周りの観客にとってそれはステージからの音をジャマする行動
でうざいと感じられます。場合によっては迷惑な行為と映ってしまいます。出演者側
が『 勝手に手拍子が始まって、曲の世界観を壊されて台無しになった.. orz 』と
感じるケースもあります。アーティストから煽られて求められている時や、特定の曲
でファンが一緒に手拍子をすることがお約束的に決まっている場面などでは問題は
ありません。ある程度の人数のグループが一緒になって手拍子をしていると、それに
加わるファンも出てきますが、その音を望まない人たちもいるので注意して下さい。
指笛
アリーナやドームなどの大きいライブ会場でもたまに聞く機会があります。間合い的
に上手くキマれば指笛は場を盛り上げることができます。それなりにスキルが要る
動作でもあります。ただ、指笛は突発的な思いつきでのかけ声や叫び声などと似てる
性質の行動で、かん高い音が出て迷惑に感じてしまう方も多くて注意して下さい。
振り付け
振り付けはアーティストをマネてやりたくなりますが、多くのファンが一緒にする時
に予定調和的に楽しむ感じでするのなら特に問題はありません。場合によっては、
アーティストが煽ってきて特定の曲の中で振り付けがライヴ中に生まれていく展開も
あります。でもオリジナルの振り付けをいきなり始めたりすると、振り付けは動き
をともなうので周囲の観客に影響が出てしまって迷惑な行為と感じられてしまうこと
があります。決まったパターンで周りの人たちと一緒にする場面だけにして下さい。
ヘッドバンギング
ヘッドバンギングは大きいライヴ会場ではあまり起こらない傾向がありますが、アー
ティストごとに特定の曲では振り付けのようにお約束的に決まっていてファンが皆
でヘドバンを始める場面があり得ます。例えば、X ジャンプのように特定の曲だけで
ファンがほぼ全員で参加してやるようなヘドバンなら、会場内でのマナーの面では
特に問題はありません(たとえ東京ドームの管理者からクレームがきたとしても…)。
でも、周りがしていないのに一部の濃いファンのグループだけがヘッドバンギング
をいきなり始めたりすると広いライブ会場であってもひどく浮いてしまいます。ヘド
バンは前後や左右にはげしく上半身をふって動かすので、してない人やしたくない
ファンからすると引いてしまうくらいの行動で迷惑になりやすいです。従って、場の
空気を読みながら周囲の観客と一緒にやる、決まったパターンでなら大丈夫です。
それから大抵の人は準備運動などをしないでいきなり曲に合せて暴れまくるみたいな
感じでヘドバンを始めるので首や肩、背中、腰などを痛めやすくて注意して下さい。
【ヘドバンが大好きな女子による熱い一例 Powered by reika meina】
「弾いてみた」や「歌ってみた」、「おどってみた」ではなく「ヘドバンしてみた」
だけの投稿動画はかなりレア度が高いです。ストレスの発散になってるようです。
【会場の管理者から叱られてしまう X ジャンプ Powered by Sousuke Sagara】
ファンによる独自の企画
アーティストへファンからの感謝や応援などの気持ちを表すために、たまにアリーナ
やドームなどの大きめの会場でも、ファンによる独自の企画が立ち上げられます。
例えば、過去にあったメジャーなファンの企画の例としては、
- 本編が終わってからアンコールの前に、メンバーをステージに
呼び込むために特定の曲をファンが一緒に合唱して歌う - 特定の曲などの一つの場面で、その日にちなんだテーマを何か
ファンが決めて、声援のメッセージや手拍子、共通の振り付け
などの動作をする - たれ幕やプラカードなどを使ってファンが一緒に人文字を表現
して、特定の場面でメンバーにメッセージ付きで見せてあげる
などが様々なアーティストのコンサートで企画されています。
ファンが発信する独自の企画は、もし上手くタイミング的にハマって成功できれば、
サプライズ的な要素もあったりして楽しい思い出を演出できる可能性があります。
しかし、アーティストの所属事務所やイベンターの会社、ライブ会場の管理会社など
に事前に許可をもらってからしないと、ファンによる企画はコンサートの演出上の
ジャマになってしまう可能性が高いです。それに、アリーナクラス以上の大きい会場
になると、ファンが独自にその企画を宣伝して理解を得ようと努力しても、それ程
多くの観客には伝わらず、そして賛成もそんなに得られません。場合によっては会場
内がその企画のために混乱してしまって、公演が一時的に中断したりするケースも
あり得ます。そうなるとファンによる感謝や応援などの気持ちからの善意での贈り物
的な企画が結果的にはメンバーに対して迷惑な行為となってしまいます。関係者に
先に問い合せをして理解と許可を得ることがまず必要ですし、内容によっては許可を
してもらえるケースがあります。しかし、過去の例ではそのようなファンの企画は
ライヴの当日になってから会場の入り口などでビラを配ってみてもあまり広まらない
です。そしてコンサートより前に SNS などで情報を拡散させようとしても、公式
からのニュースではないのでよく知られず、同意を得られないまま本番の日を迎えて
しまって一部のグループだけがやろうとしてて結果は空振り.. な結末が多いです。
賛否があって結局、モヤモヤ感が皆の中に残ってしまった企画の例
つまりファンが発案した企画はライブの関係者から許可を得られにくく、そして
他のファンに広まらずに参加してもらうのが難しいです。従ってファン同士や
アーティストがイヤな思い出の黒歴史を残さないで済むように、イベントを開催する
関係者の事情を理解していただいて、ファンの独自の企画はひかえてほしいです。
小さい子供がいる時のマナー
一般に子連れでの参加には、
『 (特に小学生以下の)小さい子は何かと周りの観客からすると迷惑になりやすく、
コンサートの会場に連れてくるべきではない 』
という意見が多くあります。
でも、ライヴごとに子供についての年齢制限のルールが決められていて、それを満た
しているお子さんを連れてくることには何も問題はありません。ただし小さい子供
さんがライブでよくやることとして、コンサートにすぐに飽きてしまってオシャベリ
を始めたり、泣いたりわめいたり、席を勝手に離れて周りを走り回ったりするなど
の行動があります。これらのことをヤラカシてしまうと、確実に周囲の観客に対して
大迷惑となってしまいますので、保護者の方として小さいお子さんを連れている時
は空気を読みながらよく注意して子供の様子を見ていて監督するようにして下さい。
子供を肩ぐるましてライヴを観るのは周りの視界のジャマなのでしないで下さい。
公演中に席を外して良い場合
座席があるコンサート会場でライブの公演中に席から移動してもよいのはお手洗いを
我慢できない時や、体調が急に悪くなった場合、事情があって途中で帰宅をしたい
場面などの、やむを得ないケースだけです。あと仕事や家庭などの都合で開演の時間
に遅れてしまった人がライヴ中に会場内の席を探して入ってくることもあります。
それ以外では、例えばアーティストが花道を歩いて近くに来てくれたから我を忘れて
嬉しくて、舞い上がってしまって触りたいとか、握手をしたいとか、銀や金などの
テープをゲットしたいからなどの理由がもしあったとしても、自分の座席の場所から
勝手に移動して騒いだり、通路に出て走り回ったりなどのことをしないで下さい。
長くなりましたので、ライブが終わった後、帰宅する時に注意してほしいマナーなど
については下記 ↓ の記事で続けて解説していきます。